【日本の物価が安いと感じる3つのこと】海外よりも日本がデフレで衰退したのか?

「日本は衰退した」「海外よりも安くなった」という話をよく聞く。最近、そういえば「日本が安くなったな」と思うことが増えてきた。20代前半の頃だった平成の時代は、「そうはいっても日本は復活するでしょ」と思っていたように感じる。

残念ながら、どうやら日本は安くなっていて、復活はそんな甘い話ではないと実感しはじめた令和時代だ。実際に「安い」と感じるようになった体験をまとめる。

1 最新のスマホが発売されない日本

日本が低迷し、衰退したことを物語っているのが「スマホ」だ。日本で販売されているスマホは、今や「標準スペック」なものが増えている。ちょっと前までは、東南アジアで売られている「安いスマホは意外に使える」というちょっとしたコスパスマホが流行っていた。ただ、最近では、東南アジアと同じような「普通のスマホ」が日本でも人気だ。

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スマホ最大手のファーウェイやサムスンは、日本に「最高スペック」のスマホを発売すらしていない。GALAXY S21 Ultra やHUAWEI Mate X2 などの最新機器は、そもそも「日本市場はターゲット外」という戦略をする企業も増えてきた。つい10年前なら、日本市場は大きなターゲットで、最新機器を発売するのが当たり前だったにもかかわらずだ。「そもそも日本人は買わない」のではなく「買う余裕がない」状態になっている。

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今では、iPhoneの最高スペックのスマホを持つ人でさえ「お金持ち」というイメージを持つ人も増えている。安くなっている日本のことが赤裸々にまとめてある「貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか」の著者、加谷珪一さんによると、日本市場でのiPhone人気はすごいものがあるようだ。

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『例えば、iPhone 11 Proの 64 Gバイトのモデルは日本では約 11 万円、米国では約1000ドルで売られています。日本人の平均月収は約 36 万円ですから、日本人は月収の3分の1をiPhoneに注ぎ込んでいるのです。一方、米国人の平均月収は5250ドルなので、iPhoneの価格は月収の5分の1以下です。月収の5分の1でもかなり高いですが、日本人にとってはさらに高い買い物といってよいでしょう。』とあるように、iPhone絶対主義ともいえる人気ぶりだ。ただ、最高スペックではなく、古いモデルやロープライスモデルを買わざるを得ないほど資金にゆとりがなくなっている。

2 日本の若者貧困が増えた

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日本の労働賃金が安くなったことで、若者の貧困も増えてきた。先日まとめた「日本の貧困がわかる本」にもあるように、日本の貧困を揶揄する本も増えている。

「貧困国ニッポン」と聞くと、かなり強いイメージがあるが、実際、冷静に見てみるとこの流れになっている。「大学生が学費を稼ぐために風俗嬢になったり」「外国人観光客が日本の商品が安いと爆買いしたり」「日本の土地やビルが安いからと海外の投資家が買い漁ったり」と既に「安さ」を実感する場面も増えている。

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高度経済成長が始まった1960年代からバブル景気までの90年代の日本の勢いはどこかへいってしまった。平成30年の衰退と揶揄されるように、いまや「衰退」から「貧困」とまで言われているわけだ。

3 日本の小さくなったお菓子たち

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日本で売られているお菓子の値段は、ここ数年変わっていない。これだけ世界の物価が上昇したにもかかわらず、値段が変わっていないお菓子がほとんどだ。

世界の原材料や人件費が増えたにもかかわらず、値段が変わってない理由は「企業努力」だろう。ネガティヴにいえば、企業は値段を変えず、内容量を変えることでコストを削減した。

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再度、「貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか」の本に戻ると、『日本人の賃金が相対的に下がったことで、私たちの購買力が低下し、これが社会の貧しさに直結している』ことが述べられている。

著者は『ステルス値上げ』と読んでいるほど、気づかない間に「小さく」「内容量を減らして」値段を上げずに販売しているわけだ。

 

気づかないうちに日本が衰退する

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今後、より多くの「安さ」を実感するはずだ。これからより多くの日本企業が海外で買われるだろう。また、海外から日本に「安さ」を求めて旅行に来る人も増えていく。日本に移住したほうが「安い」からとFIREをして日本に移り住む人も増えていくだろう。

今後、より日本の安さを実感できる場面が増えていきそうだ。だからこそ、個人でできることをしよう。安くなる日本を目の前にしながら、何もしないのはもったいない。安くなることを見越して、できることをしよう。

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