【日本がヤバいとわかる本4選】貧困で安さを感じる若者にすすめる海外移住
「安い日本」や「貧困ニッポン」の現状がわかる本まとめ。実際に読んだ「日本のヤバさ」が実感できる話を紹介する。
最近、日本を危惧する本がどんどん出版されるようになった。目につくようになるほど「日本がヤバい」のは言うまでもない。これからの時代を生き抜くためにも、今の日本を俯瞰した本を読もう。
1 安いニッポン
「安い日本」を象徴した本として、最近話題なのがこの本「安いニッポン「価格」が示す停滞」。日本が安くなっている理由の「データ」をあらゆる角度からまとめてある本だ。
例えば、日本は「ディズニーランド」の入場料が世界で最も安い国。どこの国でも1万円以上するチケットが、日本では「1万円以下」で購入できる。さらに、ディズニーランドそのものの質が高いと海外観光客から話題になっている。
僕自身、アメリカのロサンゼルスにあるディズニーランドに行ったことがあるが、日本との差に驚いた。閑散とした印象だったが、値段は日本のよりも高かったことに驚いた。
他にもこの本には日本の安さを実感できる事例が詳しく掲載されている。新書で小さく、さらっと読めるのでおすすめだ。
2 女子大生風俗嬢 性とコロナ貧困の告白
日本全体が「貧困」になっている。なかでも、特にダメージを受けているのが、若い女性かもしれない。
中村淳彦さんの著書、「女子大生風俗嬢 性とコロナ貧困の告白」では、「若者の貧困」がリアルに取材されている。コロナ禍における「女子大生や男子大生の貧困」ルポだ。
『「女性の貧困は売春に、男性の貧困は犯罪に」直結するのは、今に始まったことではなく、戦前から言われていることだ。』と述べられいるように、貧困は女性の売春に関わる。
また、『戦後の日本で戦争未亡人の売春が大流行したように、売春的な行為には貧しさが前提にある』と話されるように、歴史を見ると明らかだ。
女子大生が貧困になり、風俗嬢とならざるを得ない背景を赤裸々に述べられる本を読むと、日本の貧困のリアルが実感できる。
3 貧困国ニッポン
より「貧困」さがわかるのがこの本。日本の貧困を実感できる。「安いニッポン」の本よりも前に出版されている。
加谷珪一さんの著書「貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか」によると、見えない日本の貧困事情がわかってくる。例えば「ステルス値上げ」だ。
『ここ数年、食品の価格を据え置き、内容量だけを減らす、いわゆる「ステルス値上げ」が横行していました。食品に使われる原材料の価格は海外の物価上昇の影響で年々上がっており、食品メーカーの利益は減る一方です。』とあるように、日本では「見えない値上げ」が起こっている。
たしかに、有名なお菓子は軒並み「内容量」が減った。たかが1g減っただけでも、以前と比べてかなり小さくなったお菓子もある。
『日本人の賃金が相対的に下がったことで、私たちの購買力が低下し、これが社会の貧しさに直結しているのです。 』と述べられているように、貧しさにつながる変化が「見えないところ」で起きていることがわかる本だ。
4 超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図
海外から比較した「日本の貧困」がわかるのが「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図」だ。
例えば、日本とアフリカの「大卒初任給」の差が述べられている。「ケニア、ルワンダの大卒初任給は、それぞれ約350ドル、約250ドル(2019年推定)。3万7000円から2万7000円。これは、日本では1960年代のレベルということになります。これが日本では1972年に6万円を超え、1990年代に 18 万円台に到達しました。」とある。
ここだけ見ると日本よりも劣っている。ただ、残念ながら、1990年代から現在までの30年では、日本の大卒初任給が上がっていないのだ。アフリカでは物価上昇もありながら、大卒初任給は6倍に上がっている。
「先進国と比べても、米国は同期間で約2倍になっているなど、日本だけが一人負けしている状態」と述べられているように、日本が伸びなかった、日本だけが負けたという見方もできる。
日本が衰退した、衰退を実感できる事例をアフリカの成長から比較できる本だ。
日本がヤバいのは言うまでもない
「日本がヤバい」と言われているのは、今に始まったことではない。平成30年の低迷とも言われるように、数十年前から「ヤバさ」が指摘されていた。にもかかわらず、具体的な解決策が誰も打てなかったのが日本だ。
歴史を見るとわかるように、今後も変わらない可能性の方が高いと見るのが無難。「日本がヤバい」と思うからこそ、自分自身で「準備」する必要がある。個人でできることをしよう。
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