【日本の若者がかわいそうな6つの理由】未来ないがない?悲惨で絶望しかない?

「日本は絶望しかない」「若者は未来がない」とさえ言われる日本。今後、若い世代は、どう生きればいいのか。実際に何を考えるべきかをまとめた。僕自身が個人的にやっていることや最新の本を引用しながら、未来がないからこそやるべきことをまとめる。

1 日本はかわいそう?衰退した?

日本はこれまで世界でも驚くべきほどの成長を遂げた。GDPは世界200ヶ国中3位となり、国のトップが集まる会議にも選ばれる国だ。

かつては世界一のアメリカを脅かす国として世界から注目されていた。ただ、今現在は、「平成30年の停滞」といわれ「日本はオワコン」や「日本は衰退した」とさえ言われるようになってしまった。残念で仕方ない。

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ここ最近の、日本の平均年収は、微増微減を繰り返している。諸外国の年収は右肩上がりに増えているにもかかわらず、日本は実質賃金も上がっていない。

平均年収は430万円と月35万円程度。この値は平均であるため、実際は普通の人はもっと少ない金額になる。さらに最近では「年収180万円の若者が、年金生活の年収300万円の老人を支えなければならない」という話しさえでてきている。今後、日本の労働市場はどうなるのか悲観的にならざるを得ない。

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2 空気を読む一致団結力がある国

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よく日本は「空気を読む」「暗黙のルール」「侘び寂び」「空間を重んじる」という表現をされる。文字通り、言葉にない、明文化されいない場面でも、空気を読んで行動することに長けている民族だと言われている。

集団行動ができ、空気を読んで、一枝乱れず動ける力がある国だ。日本の特徴は良くも悪くもこの団結力が歴史をつくってきた。

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国の方針が明確で、勢いに乗っているときは一致団結して大きな力を発揮する。池田勇人内閣時代には「所得倍増計画」として高度経済成長を一気に駆け上がった歴史がある。

ただ、勢いに乗っているときはいいものの、勢いが失速したときも一致団結して「悪い方向」に向かっている。これも国民性なのかもしれない。同調圧力の正体』の著者、太田肇さんは「日本社会の特徴」をこのように表現されている。

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『日本社会の特徴に注目すると、そこに三つの要因が浮かび上がってくる。第一の要因は「閉鎖性」である。日本では国から地方、そして地域、会社、学校、クラスまで共同体型の組織が何重もの入れ子状態になっている。』といいます。つまり、日本人は「共同体」という組織力が優れているという話だ。団結できる力がある。

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また『いちばん外側の国レベルでは、日本が地理的に島国であるため他国との往来が制約されていたうえ、歴史的にも鎖国を経験し、海外からの移民も少ないことが大きい。そして現在でも独特の言語、制度、文化、慣習などの存在が人の移動や交流の壁となっている。そのため構造的に共同体化しやすい。』とも述べられている。島国として大陸から孤立した分、「共同」「団結」「組織」「集団」を営むことに長けているというのだ。ざっくりというと「空気が読める国民性」。この空気が読める理由は、歴史や地理的要素も絡んでいるという見方だ。

3 ムダだと分かっていてもやめられない日本

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組織で同じ行動がとれることはポジティブにもネガティヴにも作用する。国の行く末以外にも、もっと小さなところで災いしている。例は日常にも隠れている。例えば、小学生の頃、必死に集めたベルマークもそうだ。

同調圧力の正体』の著者はベルマークを例にわかりやすく「共同体のネガティブ面」を指摘している。「ベルマーク」は、食品のパッケージについていた「ベルのマーク」の絵を集めることで、何かしらの商品と交換できるという制度があった。僕が小学生だった頃も、まだこの制度があり、保護者の方々が枚数を数えていた記憶がある。

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ただ、最近、このベルマーク不要論が話題になっていた。このことを同著で解説されている。『しかし外で共働きする家庭が増えたいまでは、わざわざ集まって作業をするのを負担に感じる人が多い。』『仕事を持つPTA役員の中には、ベルマークと同額の寄付をするので活動を免除してほしいと願い出る人もいるが、「金銭の問題ではなく子どもたちのために保護者が一緒になって支援するところに意義がある」と一蹴されるそうだ。』とある。

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未だにベルマーク活動が行われていることにも驚きだし、やめられない現状があるのにもびっくりする。みんなムダだとわかっていても、続けることに意義を見出したり、共同体からの同調圧力からやめずに続けているわけだ。

このご時世に、これだけ忙しく働いている人が増えたにも関わらずだ。意味を理解せず、ただ「空気を読むだけ」では意味のある活動もムダでしかない。

4 日本の未来はかわいそう?

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日本の未来は一見、かわいそうなのかもしれない。未来がなく、絶望的だと感じる人もいる。ただ、別の見方をすれば、これまでの日本が「でき過ぎていた」という見方もできる。

有名ブロガーのちきりんさんの著書ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法には「日本の現状」をポジティブに表現されている。

『日本の将来に悲観的な人の多くはそもそも期待値が大きすぎるのです。たとえばそういう人は「世界第2位の経済大国である日本」を維持したいと考えたり、「国際社会でリーダーシップを発揮し、諸外国から尊敬される日本」を夢想しているようです。  』と解説されている。

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たしかに日本は「かつて」経済大国と呼ばれて諸外国から注目されていた。今、日本で暮らしている人の多くは、戦後、日本が衰退していた時期を知らない。成長とともに繁栄期を育った世代が、今の日本社会を支えている。

繁栄した時期もあれば、衰退する時期もあると捉えれば自然だ。日本の未来を冷静に分析するとかわいそうかもしれないが、今までができすぎたと捉えれば問題ないのかもしれない。

5 日本はトップ1%だとポジティブにとらえる

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過去の栄光をポジティブに考えることもできる。「日本はトップ2位」になったほど、最高の国だと考える見方もできる。

ちきりんさんは、『確かにこんな体たらくの国でそんな高い目標を掲げたら悲観的にもなるでしょう。でも、そんな高みを目指す必要はないのです。世界には200もの国があります。その中で世界2位とは、トップ1%です。あなたは今まで自分の人生において、トップ1%を目指したことがありますか?』と述べられているように、日本は最高だと考えるのはありだ。

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日本は世界のトップ1%だからこそ、今でも大国だといえる。200位中2位にまでのぼりつめたことは賞賛に値する。今の地位に上り詰めたことだけでも褒められるべきという考えだ。たしかに、戦後の焼け野原から、鰻登りに大国となった日本はすごい。

6 日本は空気が読める裏と表

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日本は空気が読め、集団行動ができるすごい国だ。勢いに乗れば鰻登りに上がれるものの、一歩違う方向に行けば、集団で間違った方向にも進んでしまうのかもしれない。

この特徴を俯瞰しながら、自分たちの生活を見直すのも面白い。日本は空気が読めるからこそ、ネガティヴにもポジティブにも働く。

今後の日本を冷静に見る

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今後、日本は絶望なのかもしれない。過去の栄光をポジティブに受け止めながら、ゆっくりと落ちてゆく国を俯瞰するのもいいかもしれない。

いずれにせよ、今後の未来は繁栄するというよりも、衰退するという見方が冷静だ。この流れに「危機感」を抱けば、海外に移住して「生きる選択肢」を広げることもできる。

衰退することがわかっているからこそ、ひっそりと暮らすことも選択肢の一つだ。これからは「個人」が自ら好きな道を選ばざるを得ないと考えると冷静な判断ができる。

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