幸福度が高い人はどこにいる?都道府県ランキング調査は九州が幸せ?

「お金持ちは東京に集まる」のはイメージできるものの、「幸せな人が集まる場所」をイメージするのは難しい。

今回は幸福度が高い人がどこに集まるかをイメージしつつ、実際にどうすれば幸福度が高まるか実体験をもとにまとめていく。

*参考資料:本記事は、政府統計人口動態調査内閣府男女共同参画局厚生労働省人口統計推移を参考に作成しております。
*消費者庁景品表示法に基づく表記
:本サイトのコンテンツはPRプロモーションを含む場合がございます。

1 日本と世界比較

「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」である国際的な研究組織 the nrrSDSNのWorld Happiness Report(世界幸福度レポート)」では世界各国の幸福度をまとめている。

なかでも、日本は47位。可もなく不可もない。単純に、「お金」という指標の経済力として考えるならGDP世界3位、一人当たりのGDPは30位程度と上位の国であるものの、幸福度と比較すると低い。

2 幸福度が高い都道府県は九州がトップ?

blank

「幸福度が高い都道府県はどこ」だろうか。調査によると、 1位沖縄、2位鹿児島、3位熊本と九州地方が軒並み上位となっている。続いて4位大分、7位宮崎、9位福岡県と九州の都道府県がランクインしている。

これは、2023年6月に行われた全国の47都道府県の住民の視点から自治体のSDGsへの取り組み、幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度などの地域の持続性や住民の悩み、地域の課題について『ブランド総合研究所の第5回地域版SDGs調査2023』のデータ。

そもそも幸福度を測るのは難しい。この調査が一概に正しいと言えないものの、九州地方の人は他の都道府県と比べて違いがあるように感じる。

3 暖かい気候は幸福度をあげる

blank

暖かい気候の地域や日照時間が長いエリアは「幸福度」も高い。沖縄、鹿児島、熊本、大分、宮崎、福岡県と九州の都道府県は日本の他の都道府県と比べて、年間平均気温が高い。沖縄、鹿児島、宮崎の3県はトップ3。

気象庁の『年間平均気温』を見てもわかるように、九州は全域で暖かく過ごしやすい。シンプルに、沖縄のような南国をイメージすると、陽気な感覚になるのは、人間としての性なのかもしれない。

blank

また昔からいわれているのが「日照時間の長さと幸福度」は相関するということ。単純に温かく日光が当たる時間が長いほど、幸福ホルモンであるセロトニンの分泌量が増える。

シンプルに雨の日は少し憂鬱な気分になるものの、カラッとした晴れた日は気分が上がる感覚。日照時間が短い東北地方に対して、日照時間が比較的長めで暖かい都道府県は幸福度も高くなるという見方もできる。

4 東京に近い都道府県は幸福度が下がる

blank

幸福度が下がる要因の一つに「首都が近い」こともあげられる。シンプルに地理的近さから「都会との比較」で幸福度が下がる。

逆に九州は遠い。遠いからこそ、都会へ行く機会がなく「東京への憧れ」を持ちながらもいい具合に自分の故郷への自尊心も持つ。遠いからこそ、幻想を抱きつつ、たまに旅行するキラキラしたら場所のような非日常を味わえるため、比較対象にならない。

人口密度が高い都心に行けば行くほど、自分よりも優れている人に会うことも増える。人と比べてしまうほど劣等感を感じてしまう。だからこそ、幸福度が下がってしまうこともある。

5 労働時間の長さと幸福度

blank

単純に労働時間が長いと幸福度が下がるというデータもある。確かに、長時間労働が強いられた生活をすれば、家と会社の往復だけで人生が終わってしまう。満員電車に毎日詰め込まれる暮らしをすれば人生の幸福度が低くなるのは間違いない。

環境省の『幸福度指標を用いた自然資本の金銭価値評価』のPDF資料にもあるように、長時間労働は幸福度を下げる。資本を追い求めればを求めるほど幸福では下がってしまうのかもしれない。

blank

また厚生労働省の『毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査)』によると、労働時間が長かったのは、岩手、青森、秋田、福島と東北地方が上位にランクインしている。

これは、地域的特色として勤勉なことが災いしてるのかもしれない。日照時間が短くセロトニンの分泌量が少なくなるため、危機感をいだきやすく、結果として労働時間が長くなるという仮説も持てる。

blank

事実、文部科学省の『全国的な学力調査(全国学力・学習状況調査等)』も東北や北陸地方の成績が良いことが知られている。日照時間の短さや降水量の多さなど気候も関係しているともとれる。

6 どんな人を幸せだと思うか?

blank

「幸福度が高い人」とはどんな人だろうか?まずは自分がイメージする「幸せな人」を想定することが必須。どんな理想像かイメージしなければ会うことすら難しい。

まずはイメージできる幸福度が高そうな人をまとめた。要するに、周りに人がいて頼られているイメージ。

幸せな人とは?

幸福度が高い人

☑︎ コミュニティ内で慕われ頼られている
☑︎ ポジティブな人
☑︎ 毎日楽しそうに暮らしている
☑︎ 毎日没頭する何かを持っている
☑︎ 笑顔と優しさがある
☑︎ 自然と人が集まるように見え貢献度も高い
☑︎ お金だけでないゆとりがある

7 幸せな人はどこにいる?幸福度は見えづらい

blank

では、幸せな人はどこにいるのか。そもそも集まるのか。例えるならお金持ちならお金持ちが住むエリアに集まるイメージがあるが、幸せ持ちはどうだろうか。

正直「幸せな人は集まらない」のかもしれない。つまり、特定の場所に行くことで、幸せな人たちが溢れているという感覚ではない。

8 幸福度はコミュニティの中にある?

blank

幸福度が高い人は、各コミュニティーの中に潜んでいるという仮説もできる。例えば、サークルの中で頼りにされている人、村の村長として慕われている人、会社で責任感のある立場を任されながらも同僚と円滑なコミュニケーションが取れる人のようなイメージ。

要するに「小さなコミュニティーの中で慕われている状況」という感覚。特定の場所ではなく、集団内の立ち位置にあるという視点を持つとわかりやすいかもしれない。

9 ポジティブな人はどこにいるのか?

blank

単純にポジティブな人は幸福度も高いともいえる。ポジティブな人は日常生活でも見つけやすい。楽観的な毎日を楽しんでいるタイプの人は結構いる。こうした人を探す方が簡単だろう。

例えば、沖縄へ行くとなぜだか「陽気でポジティブな人」も多いあの感じをイメージするとわかりやすい。ポジティブな人を探し求めた結果、幸福度が高い人にも会える。

ポジティブな人が集まる場所やコミュニティを探す旅をするのもおもしろい。『楽観性とポジティブ志向および主観的幸福感の関連について