マレーシア移住の現実。悲惨な生活になる?クアラルンプールは物価が安いのか?メリットデメリットのリアル

マレーシアのクアラルンプールに移住しよう。今回は移住をする目的で実際に訪れてみた。

短期移住を体験したメリットデメリット、物価が安いのか家賃はどうなのか生活をしてみたリアルな話。

1 常夏で自然がある場所

マレーシアは常夏で過ごしやすい場所。平均気温は27度と高い。日本の夏とは違ったスコールが降る環境で湿度も高め。感覚としては日本の沖縄の夏をイメージするとわかりやすい。日差しも強く、じめじめした感覚があるので長時間外にいることが億劫になるくらい。それぐらい暑いので室内に涼しい環境で過ごせるような屋内施設が充実している。

また雨も降る。ちょっと前まで晴れていたのに、ふとした瞬間から大雨が降るスコールもしばしば。いきなり天候が変わるのも、マレーシアの面白さ。

常夏な気候を楽しみながらジムプール付きのホテルやマンションで生活すれば、毎日夏休みな気分で楽しめる。

2 多国籍な環境

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マレーシアは、多様な民族が共存する典型的な多民族国家。日本のような単一民族で形成されておらず、多国籍な環境を味わえるのがおもしろい。主要な民族グループはマレー系、中華系、インド系で、それぞれ独自の言語、宗教、文化を持っている。

マレー系は人口の約50%を占め、イスラム教を仰している。中華系は約23%で、仏教、儒教、道教などさまざまな宗教を信仰している。インド系は約7%で、主にヒンドゥ教を信仰しているが、イスラム教徒もいる。

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また、カダザン族、バジャウ族、イバン族などの先住民族や、プラナカン(マレー系と中華系の混血)など、他の多くの民族も存在する。

マレーシアのおもしろさは、これらの民族がそれぞれの文化や伝統を尊重しながら共生していること。外国からの移民も多く、国際色豊かな社会を築いている。これは、あらゆる民族や国から侵略された歴史が関係している。

3 多文化の歴史的な背景

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マレーシアが多国籍な文化圏である背景には、2000年以上前から海上交易で栄えた場所であることや、さまざまな国の支配下に置かれていたことなどがある。

1世紀ごろからアジアの海上交易が盛んとなり、7世紀にはマラッカ海峡経由ルートとしてインド洋と太平洋を結ぶアジアの海上交易の主要ルートとなった。

近代ではポルトガル、イギリス、日本をはじめ、多くの国が領土として主張した背景から、その文化の名残も残っている。

例えば、ポルトガルのエッグタルトが今でも名物として美味しいお店が残っていたり、イギリス風の街並みが残るエリア、美味しい日本食が多いことなど交易の歴史から多文化な一面が形成されてれている。

4 建物のスケールがデカい

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クアラルンプールの建物の特徴の一つに、スケールが大きいことがあげられる。都市の構造がコンパクトな日本と比べて、一つ一つの建物が大きく土地も広々使われている。島国で土地が限られている日本と比べると建物のスケールが大きい。

一つ一つが大きいので、ちょっと隣の施設に移動しようとしても、歩いて移動できないほど大きい。例えるなら東京駅が広すぎて端から端へ移動するのが大変な感覚に近い。

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また熱帯の気候であるため、建物は通気性が良く、過ごしやすい設計が求められる。そのため、天井も高く、開放的なので広々とした建物も多い。それでいて常夏で日差しもそこそこ強いため、歩いて移動するのには苦労する。

個人的に天井が高い施設は好きだ。開放的な空間がある場所ほどアイディアの想像力が増す。クリエイティブな仕事をする人ほど狭い空間よりも広い空間で考え事をする方が良いという研究もある。逆に事務作業を行う時ほど狭く、集中しやすい環境を選ぶのが良い。好みの空間を選びやすいのがマレーシアの良さ。

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マレーシアは不動産の流動性が高く、海外からの投資も多い。また日本のような地震や津波といった自然災害リスクも少ない。だからこそ日本と比べて建設基準が異なることも挙げられる。理由はさまざまあるようだが、総じて大きく広々した施設が多い。

5 交通費が安い

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クアラルンプールは交通費が安い。電車移動も安いし、Grabタクシーも気軽に呼べる。一駅の移動なら60円程度と日本よりも安く移動できる。タクシーの初乗りも90円程度とコスパがいい。

徒歩で移動するのが大変なくらい建物と建物の間隔も道路も広い。モノレールなどの交通機関が発達しているものの、駅を探すのが大変になるため、ほとんどの移動はタクシーを使った。タクシーの一回の利用料は安いものの、何度も利用すればそれなりに料金が嵩んでしまうのはデメリット。

車が自由に使える方がクアラルンプールは楽しめそうだが、総合的に考えて、短期の移住であれば都度タクシーを利用した方がよいかもしれない。

6 ホテル代も安い

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クアラルンプールのホテル代は世界的に見ても安い。これほど発展した都市でシェラトンホテルやヒルトンホテルが世界一安いのだから驚きだ。

クアラルンプールは特にビジネスの拠点を持つ企業も多く、ホテル各社がしのぎをけずって競争している。企業同士が競っているからこそ、ホテルも安く提供されている。一泊3000円でもそこそこいい個室に泊まれるなど宿泊費も抑えられる。

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かつて月3万円でジムプール付きのコンドミニアムに住むことができたくらい施設も綺麗で充実したところが多い。

かねてより供給過剰が指摘されているように価格競争が働き過ぎている懸念もある。安いコンドミニアムの探し方は、エアービーエヌビーやアゴダなどを利用すること。一ヶ月程度の短期滞在であれば、交渉をして長期割引をしてもらうのも方法の一つ。

7 食料品も安い

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日本と比べて食料品も安い。よく言われる「物価が3分の2」と表現されるほど安い。物価の安さや為替の影響もあるものの、いまだに安いと感じられる都市。

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特に交通費や食料品も安い。赤道付近の国であるためチョコレートやコーヒーも安め。スターバックスのようなチェーン店も日本より少し安い。

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ちなみに水道水は濾過して煮沸すれば飲んでもよいというのがマレーシア大使館の見解。水は飲めなくもないが飲まない方がよいだろう。

マレーシアの物価

スーパーの食料品

☑ ペットボトルの水500ml 25円
☑ 水6ℓ 263円
☑ チョコレート160g 240円
☑ レタス 93円
☑ 鶏肉100g 33円

 

日本と比べて安い

外食

☑ ローカル美味しい昼食 300円
☑ ローカルコーヒー 1杯 100円
☑ カフェコーヒー 300円
☑ タクシー初乗り 90円

2024年3月

 

8 お酒は高い

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お酒は高め。日本と同じかそれ以上の値段になる。東南アジアではビールが安く飲めるという印象も強いが、マレーシアは逆に高い。

マレーシアでお酒が高い理由は、国の人口の約65%がイスラム教徒であり、お酒を飲まない。イスラム教では、コーランにおける禁酒の教えに従い、お酒を飲むことが禁じられている。

またアルコール度数が高いお酒には特に高額な酒税が設定されている。だからこそ、お酒の値段も高い。

9 様々な国の食が楽しめる

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多文化であるため、世界各国の食事が楽しめる。マレー料理はもちろん美味しいし、本格中華も楽しめる。日本食や韓国料理たくさんあるし、イタリア料理やイギリス料理もある。

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ローカルフードも安いので昼食は美味しいマレーシア料理300円の麺を食べるみたいなこともできる。

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マレーシアにいながら世界を旅せずとも世界各国の料理が楽しめると思えばおもしろい。まだまだ開拓し甲斐がある食の宝庫ともいえる。

10 日本食が豊富

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クアラルンプールのすごさは、日本食が豊富なこと。タイのバンコクやフィリピンのマニラなど日本に近くて日本食がたくさんある都市も多いがクアラルンプールは他国以上に日本食が多い。

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スーパーで買える日本のおかしや調味料はもちろん、レストランも日本のお店もたくさん出店している。日本の食材は日本で買う方が安いが、日本にあるチェーン店や大衆向けの高級料理店であれば、日本で利用するよりも安いお店もあった。

さすが「移住したい国ナンバーワン」と長年言われ続けているだけあって日本食や日本料理などクオリティーが高い。

11 治安もよくて綺麗な街並み

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クアラルンプールは発展している大都市。かなり生活レベルも高い。街並みは綺麗だし、ゴミ箱も豊富で汚いと感じる場所はほとんどない。もちろん、治安の悪いエリアや路地裏にはいれば別だが、総じて綺麗な国。

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多文化圏であるからこそ、中華系のお寺のとなりにヒンドゥー系のお寺があったり、近くにイスラム系のモスクがあったりと文化が共存しているのも見所の一つ。

夜一人で歩けるくらい治安がいい場所も多いが、少し郊外へ出ると気をつける必要がある。

12 Wi-Fiスピード

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カフェやホテルのWi-Fiスピードは速い。もはや日本が後進国ともいえるくらい。Wi-Fiスピードの体感はクアラルンプールは速い。

また、建物や土地の使い方が広々しているので、カフェもスペースが優雅に利用できる。パソコンを開いて仕事をしている人もいれば、勉強している人もいる。日本の都市部のスペースが狭いカフェとは違い、自由に仕事ができるのもよさ。

また日本より最新ガジェットやハイエンドスマホが販売されることもある。日本で買えない未発表のスマホがマレーシアでは買えるみたいなこともある。グローバルモデルの最新機種を手にしやすいのもよさ。ハイエンドスマホであれば、日本で未発売のものも購入できるのでよい。

13 英語が通じる

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クアラルンプールであればどこでも英語が通じるレベル。昔と比べてどこ国の都市部でも英語が通じるようになってきた。

クアラルンプールは英語が堪能な人が多い。どこでも英語で会話できるくらいの感覚だった。インターナショナルスクールも多く、英語、中国語も学べる場所も多いという。

語学留学や子どもの教育場としてマレーシアを選ぶ家族も増えている。

14 フライト代は高め

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マレーシアへのフライトは東南アジアの安いフライトと比較すると少し高め。タイのバンコクやベトナムのホーチミンなど格安航空券が利用できるエリアよりは高い。

今回の渡航では往復で7万円程度かかった。数万円で行ける国と比べると少し高いくらい。

15 空港から市内への移動

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空港から市内への移動はGrabタクシーで60リンギット。高速を使って45分から 1時間程度と距離はそこそこあるが、高速代をプラスしても2300円程度の料金で移動できる。

もっと安く市内へ行くのなら高速鉄道だとセントラル駅まで片道28分で55リンギット。片道1700円なので早く移動できて料金も安い。ただ、タクシーを使って宿まで直接移動できるメリットを考えると、電車よりもタクシーが気軽に移動できる。

また、安さを選ぶならリムジンバスを利用すればいい。片道15リンギットの465円とかなり安い。

16 マレーシアのクアラルンプールは移住候補

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クアラルンプールは移住候補としてかなりいい印象を受けた。20代前半で訪れた際はあまり良い印象はなかったが、時が経つにつれてクアラルンプールの良さがわかってきた。

世界的な物価上昇や円安の影響をさほど受けることなく生活コストが安くなること、生活に必要な思考や家賃が安いことなどもメリットとして大きい。

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何より発展している大都市だからこそ、Wi-Fiスピードも早く施設も生活レベルも充実している。成熟仕切っている部分は発展余剰がないと捉える人もいるが、日本と同等レベルで生活でき、なおかつ東南アジアや多国籍な要素を感じることができるクアラランプールはありだ。