【なぜ】日本人はお金好き?貯金と投資

日本人はお金好きなのかという話。最近出会ったお金好きの若者を反面教師にしながら、これからの時代の働き方をまとめた。

1 みんなお金好き?

日本でも海外でも世界は「お金」でまわっているといっても過言ではない。お金持ちはどこの国でも憧れる存在だ。

残念ながら90%以上の人は「お金」のために働いている。「時給が高いバイトで働きたい」と思う人も多いし、「ボーナスはより高い方がいい」と考える人もほとんどだ。

日本は「お金の話は汚い」という考えもあるが、実際のところ「お金好き」なところもあるわけだ。

2 みんなお金を稼ぐことが全てか?

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最近、「自分より頭がいい人に人に会う事がない」と言い切る若者に会った。「勢いがあり」「自分に自信を持ち」「誰よりも知識がある」と自負しているようだった。

確かに彼が話すビジネスの話は、一見、中身があるようだったが、よくよく聞くと「虚像」が多く、中身がない。「自分は上場企業と仕事をしている」「10億、100億規模の企業のコンサルをしている」というような内容だったが、確かめるまでもなかった。

彼が一生懸命語ってくれたが、残念ながら僕自身、全く興味が持てなかった。彼の話には「魅力がなかった」わけだ。理由は単純で、「お金稼ぎに必死」だったからだ。

3 お金好きほどお金を求め続ける

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若者の彼の話は「虚像」だった。認めさせようとお金や数字、企業名やブランドを使って、巧みに自分を大きく見せようと話を盛る。虚像を語って必死になっているようにしか見えなかった。

率直に「お金が好きな嘘つきな若者だな」という印象だったのだが、どうも引っ掛かることがあった。それは「なぜ、これほどまでにお金に取り憑かれているのか」という事だ。勢いがある、認めさせようと必死になっているエネルギーの根幹は何かが気になったわけだ。

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スミス・マルクス・ケインズ――よみがえる危機の処方箋』の著者、ウルリケ・ヘルマンさんは『すべての資本家は「競争という強制法則」の支配下に置かれる。』と表現している。

確かに、「お金が好きな嘘つきな若者」は取り憑かれたように「お金」や「資本」集めに必死だった。『すべての資本家は競争相手に追い立てられ、転落を回避するために生産を拡大する。しかしほとんどの市場はいつの日か飽和状態を迎え、追加的な商品をもはや消化できなくなる。』と述べられている。

「お金が好きな嘘つきな」彼は、まさにこの「競走という強制法則」の支配下にある状態だった。競争に勝つために、猛進せざるを得ないからこそ、虚像を語り、自らを大きく見せないといけなかったわけだ。

4 お金を求め続ける時代は終わり

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最近は「脱資本主義」という流れが話題になりつつある。例えば、斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』がベストセラーとなり「資本主義ってどうなの?」という話題が増えた。

実際、この本自体が賞賛されているというよりも、この本をきっかけに「今の生き方って幸せなの?」と自問自答できるところがいいと個人的には思っている。

先日出会った「お金が好きな嘘つきな若者」のように、虚勢を張って、競争し続けるしかない。「競争という強制法則」のジレンマから疲弊するまで資本を求め続けるしかないわけだ。

5 お金よりも「余暇」

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世界的ベストセラーとなった「ライフシフト」の新作『LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略』の著者アンドリュー スコット、リンダ グラットンさんらは、これまでの時代を「有休の仕事」と「無給の余暇」とし、これからの時代は「仕事そのものが拡大する」と解説している。

『人生では、有給の仕事と無給の余暇がはっきり二分されていた。しかし、柔軟性の高いマルチステージの人生では、個人が自分の未来に責任をもち、主体的に選択をおこなうようになって、「仕事」の概念も拡大する。』 要するに「仕事と遊びを区別する」昔の考えではなく、「仕事も遊びも関係なくなる」イメージだ。 資本を増大させることに取り憑かれた生き方をするのではなく、仕事も遊びも一緒に「楽しさを重視させる」のがこれからの時代というわけだ。

これからの時代を先取りする

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要するに「お金」や「仕事」に縛られるなという話だ。結局、人生は一度しかないからこそ、「自分が面白い」と感じることにことに猛進しよう。

自分は資本家だと虚勢を張って大きく見せてお金を稼ぐよりも、虚像を話して胡散臭いコンサルタントだと見栄を張る時代は「古い」わけだ。

お金や仕事よりも、自分の人生にフォーカスした生き方をしよう。

『先手を打つ。 私たちはいま、大きな変化の時代を生きている。変化の影響を逃れられる人はいない。しかも、その変化に対処する責任は、ますます個人の肩に重くのしかかるようになっている。そこで、あなたはいますぐ行動を起こす必要がある。』とライフシフト2でまとめられている。

変化に対応しながら、面白いことをしよう。

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