【テレビを見ない4つの理由】代わりの2024年見るべき情報収集源
テレビニュースをやめよう。ニュース害やニュース中毒の話をまとめた。また今回は「どんな情報収集をすべきなの?」という話をまとめる。
ニュースは見なくていい?新聞は?テレビは?本は?
テレビニュースはその日あったことを「たった数分」で理解することができる。ただ、中には自分の人生に「全く必要のない情報」も多い。
例えば「芸能人の不倫」は悪影響しかない。「タレントのゴシップネタ」も興味のない人からすれば全くの意味がない情報だ。
要するに、ニュースは必要なものもあれば全く不要なものも取り入れてしまう悪影響があるわけだ。
1 ニュースは害か?
「ニュースは害か」についての話を『Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章』でわかりやすく解説してあった。著者、ルトガー・ブレグマンさんによると「ニュースはメンタルに害がある」ことが述べられている。
『ニュースは心を成長させると教わって育った。新聞を読み、夕方のニュースを見るのは、市民としての義務であり、ニュースを追えば追うほど、人は情報が豊かになり、民主主義はより健全になるた、と教わった。今でも親は子どもにそう教えている。しかし、科学者は異なる結論を出した。多くの研究によると、ニュースはメンタルヘルスに危険を及ぼすのだ。』
たしかに、大量殺人のニュースや不倫のニュースを見ると「どこか嫌な気分」にしかならない。ニュースは単純に「情報量は増える」ものの、メンタルに悪影響を及ぼすのは体感できる。
2 ニュースは中毒?
そもそも「ニュースは中毒」になるように設計されている。人生に必要のない情報を「取り入れたくなる」ように設計されている。
ルトガー・ブレグマンさんは『神経学者は、わたしたちのニュースとプッシュ通知に対する渇望は一種の中毒だと指摘するが、シリコンバレーはずっと前からそれに気づいていた。』と述べられている。私たちが毎日使うSNSでも、ニュースとプッシュ通知によって「暇があれば見たくなる」ように作り込まれている。
だからこそ、『テレビとプッシュ通知を遠ざけ、オンラインでもオフラインでも、もっと繊細な新聞の日曜版や、もっと掘り下げた著述を読む。スクリーンから離れて人々と 直に会う。自分の体に与える食べ物と同じくらい、心に与える情報についても慎重になる』ことが必要だと警鐘を鳴らしているわけだ。
たしかに、世の中は「情報であふれて」いる。中毒になっている「自覚症状」がないまま、どっぷりと「スマホの沼」にハマってしまえば、人生の限りある時間をムダにしているのと同じだ。
3 ニュースの思い込み症状「ミーン・ワールド・シンドローム」
『マスメディアの暴力的なコンテンツに繰り返しさらされたせいで、世界を実際より危険だと信じ込んでしまうこと』を「ミーン・ワールド・シンドローム」という。1970年代にメディア研究者のジョージ・ガーブナーさんらが唱えた言葉だ。
たしかに、毎日繰り返し暴力的なニュースや過激な不倫報道を見続けた結果、過剰に危険だと判断してしまう。ネガティブな情報を浴び続けると悲観的で人間不信になってしまうわけだ。
僕自身、もう10年以上テレビを見ていないし、持っていない。SNSもほぼ使わなくなった。理由は単純に「必要な情報」にたどり着けないからだ。テレビは特に必要な情報はなく、不要な情報であふれているからこそ、見る必要がなくなった。
4 ニュースよりも本がいいのか
要するに「自分に必要な情報源」を厳選することだ。自分が好きな情報源を見つけよう。本を読むのもいいし、海外のYouTubeを見るのもいい。アプリで自分専用にカスタマイズされた情報をピックアップできる設定にするのもいいだろう。
本を読むのが楽しいと思う理由の一つは、情報を深堀りできるからだ。『「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』の著者、細谷功さんは、本の良さをこのように表現されている。
『価値観はインターネットやSNS、あるいはその表現手段としての動画の普及によって加速されつつあります。抽象度が高いことに興味がない人はそもそも本を読まなくなり、能動的な姿勢の人しか本を読もうとしなくなりつつあるからです。「抽象概念に能動的に興味を持つ人のリトマス試験紙」が明白になってきた、とも言えるでしょう。』と述べられている。
要は、能動的に情報を得る人は本を読む。もっというと本を読むことは、自ら学べる人であるという線引きになるというのだ。
情報源を厳選しよう
世の中にはあらゆる情報がある。あふれているからこそ取捨選択する必要がある。100%全てのことを鵜呑みにしてはいけない。
自分が正しいと思う情報源を探して、あらゆる角度から俯瞰しながら万遍なく考えられる思考を持つのがおすすめだ。