《沖縄》やんばるが長寿日本一の理由とは?大宜味村民が長生きする秘訣は健康食
沖縄のやんばる地域がなぜ「長寿日本一」の場所なのか。実際に調査してきた。海がキレイな人気の観光地から北に2時間車を走らせた場所にあるデープな沖縄を取材。
今日もやんばるの秘密をさぐりながら現地の人に聞き込み調査をしながら、なぜ、「長寿日本一なのか」探ってきた。
日本一の長寿村を実際に調査
実は今、「日本一の長寿の村」といわれる場所にいる。それが沖縄県にある「山原(やんばる)」と呼ばれる3つの村だ。
沖縄本島の最北端に位置する国頭村(くにがみそん)、大宜味村(おおぎみそん)、東村(ひがしそん)の3村が「やんばる」と呼ばれている。このやんばるは「長寿の村」としても知られ、自ら「長寿日本一」を宣言しているほどだ。
平均寿命はもちろん、百歳長寿率も比較的高い沖縄県。沖縄旅行と聞くと空港のある那覇市や美ら海水族館のある名護市に滞在する人も多いはず。今回は、よりディープな沖縄を探るべく、「村」に滞在している。
1 全国と比べて超長寿というわけではない
「かつて」沖縄は長寿な場所だった。日本一の長寿地域として1番だった。ただ、現在は調べてみると「全国比較」して「日本一の長寿」と呼べるほど長寿というわけではなさそうだ。
やんばるは、国頭村5000人、大宜味村3000人、東村2000人の約1万人規模が暮らすエリア。なかでも大宜味村の「大宜味村村勢要覧2020」に掲載されている2015年の人口データによると、人口3060人に対して、65歳以上が996人と32.5%を占めていた。
3割が高齢者と聞くと高い。ただ、全国1の高齢化率の都道府県である秋田県は38.5%なので、村と比較すると高い数値ではない。
日本全国の高齢化した市町村と比較しても、老年人口が100%の町村もあるため数値で単純比較しただけだと弱そうだ。
2 世界五大長寿地域というブルーエリア
なぜ沖縄のやんばるにある大宜味村が「長寿日本一」を宣言しているのか。その理由の一つが「世界で長寿を認められた地」であるためだ。
アメリカでベストセラーになった「ブルーゾーン」という本がある。ダン・ビュイトナーさんの著書『The Blue Zones, Second Edition: 9 Lessons for Living Longer From the People Who’ve Lived the Longest』では世界の長寿な地域を紹介している。
イタリアのサルデーニャ島をはじめ、沖縄県の大宜味村、アメリカのカリフォルニア州にあるロマリンダ、コスタリカのニコヤ半島、ギリシャのイカリア島の5つのエリアが「世界5大長寿エリア」としてブルーゾーンと示されているわけだ。
だからこそ、世界で注目され、大宜味村は「長寿宣言」をしているわけだ。
3 IKIGAI(イキガイ)として世界で注目
また『Ikigai: The Japanese Secret to a Long and Happy Life』の著者、エクトル・ガルシアさんは著書で「イキガイ」として「大宜味村」の長寿の秘訣を紹介している。この本は、Amazonのレビュー数が2万件程度あるほど反響があった本だ。
スペイン人であるガルシアさんが沖縄の現地を探索して得た長寿の話。本の中でも大宜味村の「食文化」について触れられている。特に、ゴーヤをはじめとした栄養たっぷりの野菜や大豆を生から絞ってくる島豆腐などの健康食を「腹八分」まで摂ることがポイントだと著書で述べられている。
大宜味村は世界で注目される「長寿地域」だからこそ、長寿の村として知られているわけだ。
4 笑味の店の長寿飯
この大宜味村の「長寿食」を実際に食べてきた。今現在でもこの健康食が食べられるのが『笑味の店』だ。
昔ながらの大宜味村料理を堪能できる場所として有名な場所。1500円の長寿弁当には、ゴーヤチャンプ、シークヮーサーや島豆腐を使った料理など、本にも登場した「健康食」が詰まっている。
長寿の秘訣を探りながら、大宜味村で昔から食べられている長寿食を楽しめる面白い場所だ。
やんばるの奥地を調査
長寿が集まるエリア「ブルーゾーン」の世界五大長寿の地だからこそ、沖縄の大宜味村は「長寿村」として認知されている。
実際にこの地に滞在したからこそわかる「長寿の秘訣」を少しでも知ることができる。
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