【日本企業のオワコン化】日本の働き方はおかしい?リモートワークすると生産性が落ちる?

「日本の企業はオワコンだ」という人もいる。実際、生産性がないことは世界と比べても明らかだ。

「日本の働き方は古い」「おかしな働き方」と言われるようになった。世界で広がるリモートワークは、日本では生産性が下がると言われている。実際、リモートで仕事をするとはかどらなかったり、時間だけが過ぎていくことがあるだろう。今回はリモートワークをしながらしながらそのメリットデメリットを考えてみた。

今日は「なぜ、リモートワークは効率が悪いのか」という話。全国各地でリモートワークを実際に体験してきた結果、ワーケーションは生産性が落ちるのかメリットデメリットを考えてみた。

1 日本の8割がリモートワークで生産性が下がる

実は、残念なことに日本ではリモートワークをすると生産性が下がるというデータが出ている。なぜ日本企業だけ「テレワークによって生産性が落ちる」のか? その根本的な理由』で紹介されているように、日本でリモートワークになってから生産性が落ちたと感じる人は82%以上もいるという。

「8割の人がリモートワークは仕事がはかどらない」と思っているわけだ。理由は単純に「意思疎通ができない」「コミニケーションも取りにくい」というような「意見交換ができない」からだった。

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確かにリモートワークになれば、コミニケーションを取る手間が増える。相手がオンライン上にいなければならないし、対面でないため顔色を伺うことができない。日本の場合、空気を読むことを必須とされているため、「今話を聞いてもいいのだろうか」「適切なタイミングだろうか」と相手の環境を悟らねばならないため考えることが増える。だからこそリモートワークは仕事がはかどらないのかもしれない。

2 アメリカの6割がリモートワークは生産性が上がる

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面白いことに、アメリカではリモートワークは生産性が上がるというデータが出ている。5 ways remote work is changing the economy for the better」で紹介されている記事を見ると、リモートワークになって「生産性が上がり、自由に移住できて、独立している才能ある人材を雇えて、時間とお金を節約でき、コロナ後の新たなリモートワークの形に期待できる」というポジティブな真逆の印象だ。

この記事の調査によると、アメリカでは61%が生産性が上がったと答えている。むしろ、リモートワークをポジティブに捉えてさまざまな活動に活かしている様子だ。

アメリカ、中国と今の時代の行く国々はリモートワークでも生産性を上げ、後進国の日本は下げている悲しい現実があるわけだ。

3 仕事と雑用の違い

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「仕事」とは「できないことを成し遂げること」だ。「世の中にないもの」「これまでにないことをつくる」のが仕事。逆に、「できることをただやる」のは仕事ではない。「雑用」だ。誰がやっても変わらないようなムダな雑務は、必要な仕事ではない。いずれロボットがやってくれるようになり、なくなる。

僕が昔働いていた会社では、仕事をしている人はほぼいなかった。みんな雑用を仕事だと思い込んでムダな雑務をしていた。「保存する資料の整理の仕方」や「書類の折り方」などを1年以上かけて習得することが仕事と呼ばれている職場だった。少なくとも僕にはムダにし思えなかった。こうした無意味な雑務は仕事ではない。「雑用」をするのであればリモートワークは生産性が下がる。

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仕事は「今できないことをどうやってできるようにするかトライアンドエラーすること」だ。前例のないことに試行錯誤しながら立ち向かうからこそ、頭を使う必要がある。

できないことを成し遂げるために「頭をフル回転させること」を「仕事」という。できることをルーティンのように「頭を全く使わずにすること」を「雑用」という。もっと端的にいうと「アイディアを創造する仕事」は生産性を上げ、「誰がやっても変わらない雑務」は生産性を下げるわけだ。

4 実際にリモートワークをやってみた

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「リモートワークは生産性を下げるのか」を実践するために、僕も日本でリモートワークをやってみた。もっと言うと、47都道府県を回りながらワーケーションをしてみた。実際に日本全国を回って試してみた。

47都道府県ワーケーション

日本全国で体験

僕自身、会社を経営しながら日本全国でワーケーションを体験している。他の市町村でのワーケーション体験はこちらにまとめた。

日本全国ワーケーション体験完全マップ

リモートワークをやってみたメリットデメリットは表裏一体だ。正直、仕事による。そもそも、「仕事」と捉えていることの違いによって差が出る。結論は「仕事」なら生産性は上がるし、「雑用」なら生産性は下がる。

アイディアを生み出す「仕事」をするなら、リモートワークでワーケーションすることはかなりプラスになる。移動しながら五感を刺激して、脳を活性化させることができる。

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Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」の著者、ダン・ポンテクラフトさんによると、人の集中力が続く時間は、なんと「8秒」というのだ。『マイクロソフトが2015年に行なった研究によると、人の「アテンション・スパン(集中力が続く時間)」は、2000年には 12 秒間だったがいまでは8秒間だ』というわけだ。人の集中力は長くは続かない。だからこそ、環境を変化させ、「脳を飽きさせない」だけでアイディアの質が変化する。

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逆に誰でもできる「雑用」事務作業をするなら、書類や機材が揃った場所でやるのが効率がいい。ただ、今の時期、書類をクラウド保存したり、スペックの高いモバイル端末やクラウドサービスなどが充実したおかげで、事務作業も簡素化できるようになった。要するに、ロボットによって事務作業そのものが不要になったわけだ。

だからこそ、リモートワークは生産性を上げた。「仕事」ははかどり、「雑用」は簡素化して生産性を下げずにできるからだ。

雑用ではなく仕事をしよう

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仕事をするのなら、もっと意味のあることをしよう。最近「エッセンシャルワーク」という「本当に必要なことを仕事にする」という考えが流れている。

せっかくの一度の人生、やりたいことを「仕事」にするのか、「雑用」に使うのかでかなり変わってくる。できないことを成し遂げるために「頭をフル回転させること」の「仕事」をするのか、できることをルーティンのように「頭を全く使わずにすること」の「雑用」をするのかで大きく変わる。

リモートワークは「アイディアを創造する仕事」は生産性を上げ、「誰がやっても変わらない雑務」は生産性を下げる。

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