訪日外国人が旅行中に困ったことランキング!観光庁調査から日本に求めるものを探る

「訪日外国人が旅行中に困ったこと」とは?今回は、調査結果をもとに、外国人旅行者が日本を訪れる際に直面しがちな問題点を紹介する。

*参考資料:本記事は、政府統計人口動態調査内閣府男女共同参画局厚生労働省人口統計推移を参考に作成しております。
*消費者庁景品表示法に基づく表記
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訪日外国人旅行者が旅行中に困ったことは?

外国を旅行することは大変なこと。文化の違いや言葉の壁が多く、海外旅行の計画を立てるのは難しい。

しかし、旅を成功させるために最も重要なことのひとつは、問題に遭遇する可能性があることを認識しておくこと。僕たちが海外を旅行するのにも言えることだが、逆に日本を訪れる外国人も「困ること」がある。

外国人が日本を旅行するとき「困ること」は何だろうか。観光庁の『訪日外国人が旅行中に困ったこと』には実際に日本を訪れた外国人の困ったことがアンケート結果としてわかる。

1 位 困ることは特にない

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今回のアンケートで最も多かった回答は、「旅行中に困ったことはない」。4割近くが「特に問題なかった」と回答している。

この結果は、日本がほぼ均質な社会であり、外国人が他の国で見られるような文化や言語の障壁に遭遇しない可能性があることに起因していると考えられる。

また、海外からの旅行者に対応したインフラや効率的な公共交通機関も、日本が旅行者にとって快適な国であることを物語っている。

外国人の友達をつくる

外国人と話す

外国人の悩みは外国人に聞くのがいい。僕自身、旅行先で出会った外国人に直接話を聞きながら調査をしている。海外で友達をつくるのもいいし、日本を訪れている外国人に話を聞くのもいい。

アプリで外国人と友達になる
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アプリなら簡単に友達ができる

正直、「外国人と友達」になるのなら、アプリが一番いい。自分の好みの相手を簡単に探せるからだ。アプリを使いこなして友達を作ろう。実際に使ったおすすめのアプリをこちらにまとめている。

外国人の友達を作る7つのアプリ!無料で日本人の友達が欲しい外国人を簡単にみつけるのは安全?

2 位 ゴミの少なさ

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2番目に多かった回答は「ゴミの少なさ」。令和元年から調査項目に追加されたのがこの項目。

多くの外国人旅行者が日本の清潔さに注目していることがわかる。日本は公共の場でのポイ捨てが少ない。ただ、残念ながら「ゴミを捨てる場所がない」。

特に都心へ行けば行くほど「ゴミを捨てる場所」は少ない。ゴミが出たとしても「滞在先まで持って帰る必要がある」など気を配る必要がある。

このような環境保全への取り組みは、多くの観光客が逆に気をつけないといけないこととして気になるのかもしれない。

3 位 施設のコミュニケーション不足

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外国人観光客に3番目に多かった回答は、「施設でのコミュニケーション不足」。日本は世界でもトップクラスのカスタマーサービスを誇っているが多くの従業員が英語を話せない。

近年、少しずつ英語学習方法やYouTubeの英語講座、海外留学のしやすさなどから「英語を話せる人」は増えたものの、他の先進国と比べて話者数は少ない。

日本語を話せない来場者にとっては、スタッフと意思疎通ができないことが問題となる。これは、双方にとって混乱とフラストレーションにつながるこのの一つ。年々改善してきてはいるので今後のグローバル化に期待。

4 位 列車の時刻表がわからない

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4番目に多かった回答は、「電車の時刻表がわからない」こと。日本の鉄道システムは効率的であることで知られているが、旅行者にとっては少々わかりにくいものでもある。

多くの路線や駅があるだけでなく、時刻表や経路を理解するのも難しい。日本人でさえ「東京の混み具合」は攻略が難しい。

旅行者はイライラしたり、乗り継ぎに失敗したりすることが多々ある。

5 位 おみやげや買い物の値段が高い

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もうひとつ多かった回答が「お土産や買い物の値段が高い」こと。日本には豪華で高品質な商品がたくさんあるが、値段も高いという話。

ただ、これは「円安前」の観光調査での意見。かつて日本は「物価が最も高い国」といわれるほど「円高」で外国人からすると「物価も高い国」だった。

ただ、今では世界で最も停滞している国となり、成長率も横ばい、賃金も上がらない状況になっている。各国はどんどん成長しているからこそ、「物価が高い日本」から「物価の安い日本」へ変わっていった。

6 位 予約が取りにくい

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予約の難しさも、アンケートの中で挙げられている。日本は人気の旅行先であり、多くのホテル、レストラン、アトラクションが予約でいっぱいになっている。

特に外国人対応できているホテルやレストランは軒並み人気になっている。逆に対応できていないローカルなお店ほど空いてしまっている。

べてのビジネスが外国人旅行者に対応しているわけではないので、計画を立てたり、予約を取ったりするのが難しい場合がある。

そもそも「ネット予約」がなかったり、英語表記がなかったりとまだまだ整備が追いついていない。

7 位 ハラールフードが手に入りにくい

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外国人旅行者の悩みの第7位は「ハラールフードがない」こと。近年、ハラールレストランは増えてきているものの、まだまだハラールの選択肢が限られている地域もある。

そのため、イスラム教徒の旅行者にとっては、食事に困窮している可能性がある。

これまでイスラム系の観光客が少なかったことも理由に挙げられるが、今後はどんどん変化していく。インド、マレーシアなど近場から日本へくる外国人も増えていく。

8 位 オーガニック食品を探すのが大変

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最後に、8番目に多かった回答は、「オーガニック食品を見つけるのが難しい」こと。日本では、オーガニック食品や健康志向の食品はますます人気が高まっているが、それでも手に入れるのは難しいのが現状。

少しずつ馴染があるモノとしてスーパーや八百屋でも取り扱うようになっているため、今後はこの結果は気にならなくなるはず。

欧州はよりオーガニック食品への関心度が高いため日本滞在中に気になる外国人も多い。

外国人が困ることを知っておく

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外国人が日本の旅行で困ることを知っておくのは重要。これら外国人がより増えていくからこそ、新たなビジネスチャンスが生まれる。

今後のキーワードは「日本の自然」。日本の自然は世界でも唯一無二のコンテンツ。日本食と大自然は注目すべきポイントだ。

日本は、世界中の旅行者に人気のある旅行先。しかし、今回の調査で明らかになったように、外国人旅行者が滞在中に直面する問題がまだいくつかある。

言葉の壁、物価の変化、ハラール食品の入手の困難さなど、旅行前にこれらの問題を認識しておくことが重要である。