外国人が好きな日本語5選!一番は二字熟語?海外で使われる国際的な人気言葉
今回は、「外国人が好きな日本語」について紹介する。外国人にとって「趣深い」独自の言葉を紐解きながら、外国人に人気の言葉をまとめた。
*参考資料:本記事は、政府統計人口動態調査、内閣府男女共同参画局、厚生労働省人口統計推移を参考に作成しております。 |
日本語は最も難しくて美しい?
『アメリカ国務省の外国語習得難易度ランキング』で「最も習得が難しい言語」として選ばれたといわれる日本語。
漢字やカタカナ、ひらがなだけでなく、敬語やことわざ、方言など確かに外国人による日本語習得には苦労するだろう。
そんな外国人学習者が日本語に興味を抱く理由として、「日本語の美しさ」を述べる機会を多く耳にする。
漢字一つで様々な意味を持つ言葉や、日本語でしか表現できない述語などは、海外の人にとっては沢山の驚きがあることだろう。
1 外国人が1番好きなのは漢字?
Tシャツのデザインや、タトゥーに描かれたりなど、漢字は海外でも非常に人気のある日本語。
『gooランキング外国人の好きな漢字』では、 1位に「美」、2位に「風」、3位に「道」がランクインしている。本当に外国人が選んだのかなぞだが「わかりやすく」「それっぽい漢字」が人気のよう。
海外の人から見ると漢字は絵に見えるようで、形が好きだったり、カッコいい印象の漢字は人気の様子。
また形として捉えるパターンだけでなく、意味も含めて好きという意見も。特に”LOVE”を意味する「愛」は一番人気なようだ。日本でも「女の子の名前ランキング」で「愛」を使った名前はポピュラーであり、「愛」は世界共通で人気の漢字なのかもしれない。
人気の漢字は? |
かっこいい印象が決めて1位「美」 |
2 独特な擬音語も人気
擬音語という言葉は英語で“onomatopoeia”(オノマトペ)と言うが、実は日本語の擬音語は海外で通じないこともしばしば。
日本好きな外国人もTwitterで外国人が驚く日本語オノマトペとして、「雨音を『しとしと/ぽつぽつ/ざぁざぁ』」と表現する難しさについて話している。
特に「雨が降るタイミングや強さによって使うオノマトペが変わる」ことに対して驚きを隠せないようだ。そんな擬音語だが、外国人の中では特に「ぷよぷよ」、「ぶよぶよ」、「ぶにぶに」、「ザーザー」、「サラサラ」、「ツルツル」など、可愛かったり面白い音の言葉が人気なようだ。
擬音語は人気 |
なんとなく響きが可愛いから?「ぷよぷよ」、「ぶよぶよ」、「ぶにぶに」、「ザーザー」、「サラサラ」、「ツルツル」 |
3 同じ言葉で様々な意味を持つ日本語
多義語も人気。例えば、「大丈夫です」という言葉には”YES”と”NO”の二つの意味がある。コンビニで「お弁当温めますか?」と聞かれた時の「大丈夫です」は、日本人の私たちですら”YES”なのか”NO”なのか悩む機会は多いだろう。
使う状況次第で同じ言葉でも別の意味になる言葉は、外国人の方にとっては新鮮なようだ。
他にも「すみません」は”Sorry”や”Excuse me”、”Thank you”など様々な意味を持ち、外国人日本語学習者にとっては魔法の言葉に感じるとのこと。
アクセントによって意味が変わる「雨」「飴」や、関西弁と標準語で真逆の意味を持つという日本語の特徴は興味深いだろう。
4 若者向けスラングも
「ツンデレ」「萌え」「Kawaii」などといった漫画やアニメでよく出る日本語のスラングは外国人にも人気だ。特に有名なフレーズでもある「だが断る!(ジョジョと奇妙な冒険より)」や「あべしっ!(北斗の拳)」「あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・?(スラムダンク)」などは、作品の人気もあってアジアを中心に海外でも広まっている様子。
日本語を勉強するためのツールとして漫画やアニメを用いる人は多く、日常でもよく使うという外国人は増えているようだ。
また、「タピる」「ととのう」「ぴえん」などといった流行語大賞に選ばれているような若者言葉も人気の模様。
他にも「wwwww」「ググる」「マジで」「とりま」「ちな」「パリピ」「超」「ドン引き」「ワンチャン」「ガチ」など、若者が日常に使っている言葉を気に入っている海外の人も多いようだ。
5 二字熟語やことわざは?
ことわざは英語で”Saying”もしくは”Proverb”と言い、実は日本語と英語で同様の意味を持つことわざも多くある。中でも特に人気の日本語のことわざがこれ。
二字熟語やことわざ |
外国人に人気なのは?☑︎ 「一期一会」 |
「一期一会」。その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、誠意を尽くす心構えを意味する言葉。旅行で出会う日本人との関係は一期一会というイメージで日本旅行を楽しむ外国人も多め。海外でも人気なフレーズの一つ。
「サルも木から落ちる」。どんな名人でも、失敗することがあることの例えだが、猿が実際に木から落ちているところを想像すると面白いからという理由だそう。
「出るくいは打たれる」。才能がある者は、他人から憎まれたり、人から非難されたりするということわざだが、日本の社会そのものを表すことわざだと感じる外国人も多いよう
「七転び八起き」。何回失敗しても、それに負けずまた勇気を奮い起こすことを指す。アニメや音楽でもよく使われることわざだが、人々を勇気づけるフレーズは万国共通のようだ。
日本語はアニメやマンガで人気に
日本語の習得難易度は「世界トップクラス」だが、実は日本語は世界で5番目に人気の言語だとも言われている。
アニメや漫画によって、日本語の美しさや面白さが世界に広まり、それだけ日本文化に対する興味関心も増えている昨今。
今後も外国人日本語話者が増えていく中で、世界中に日本語の良さがもっと広まっていくことだろう。