タイ移住の現実。バンコクは悲惨な生活費になる?今も物価は安いの?メリットデメリットは?

タイに移住しよう。今回は移住に向けて生活を体験したレポート。物価の安さや住みやすさから、日本人に人気の移住先だ。

近年はノマドワーカーや長期滞在者も増え、バンコクは都会的な発展とローカルな魅力が共存する街として注目されている。この記事では、タイの生活費や食文化について紹介する。

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1 大都会に生まれ変わるタイの勢い

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タイは物価が安く住みやすい国として知られている。特に昔から日本人の移住者が多く、その住みやすさが広く認知されている。最近ではノマドワーカーの聖地として若者が集まり、エリートビザを活用して定住する人も増え、移住先の定番として地位を確立している。

2022年にはデジタルノマドビザが発行され始め、長期滞在がさらに容易になり、外国人移住者も増えている。特に首都バンコクの発展が際立っており、巨大なショッピングセンターやオフィスビル、マンションなどの高層ビルが立ち並ぶ大都会だ。

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中心地を歩けば、日本や韓国、中国、さらにはヨーロッパからの旅行者とすれ違うほど国際色豊かで、観光地としての人気の高さが感じられる。タイの魅力は一歩路地に入ると景色がガラリと変わることだ。高層ビルのすぐ横でプレハブ小屋に暮らす人々が見られ、発展途上ならではのコントラストが興味深い。

2 微笑みの国で笑顔に囲まれる

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タイは『微笑みの国』と呼ばれるほど、笑顔が印象的な人が多い。そもそもこの『微笑みの国』という表現は、政府観光庁が打ち出したキャッチフレーズで、タイ人の国民性を強く印象づける戦略だった。

実際、タイ人は子どもの頃から人前で不機嫌な顔をせず笑顔でいるよう教育されており、自然と笑顔で接してくれる人が多い。さらに『マイペンライ』という「大丈夫、大丈夫!」という精神が国民性に根付いており、「これ以上悪いことはないから笑うしかない」という考えが笑顔を生んでいる。バンコクでは英会話が通じる。グローバル化の影響で、多くの国の都市部では英語がほぼ通じると言っても過言ではない。

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海外暮らしを考えれば、ある程度の英会話力は持っていて損はない。ただし中心地を離れるとタイ語が必要な場面も出てくる。観光客が多いエリアでは翻訳ツールを使ってくれる人も増え、スマホ1台あれば意思疎通が可能な時代だ。

3 安くて旨いタイ飯に舌鼓

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タイの物価上昇や日本円の安さで、生活費は以前ほど安くはない。昔は安くて何でも食べられた印象だったが、今は日本で食事をするのと大差ない価格帯だ。それでも選べば安くて美味しい店は多い。中心地でコスパ良く楽しむなら、ショッピングセンターのフードコートが外せない。

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例えば『ターミナル21』の最上階にあるフードコートは、昔は値段相応のチープな料理が中心だったが、最近は美味しい料理が揃い「タイ旅行で訪れるべき場所」として人気だ。タイの焼きそば『パッタイ』はエビ入りで234円、エビなしなら135円で食べられ、一皿で満足できる人なら200円のランチが楽しめる。

ここのトイレは最近改装され、日本のウォシュレットが備わるほど清潔で、海外とは思えない快適さがある。他にも『エムクオーティエ』のフードコートでは、さらに美味しいタイ料理が味わえる。

郊外の地元民向けローカルフードも魅力的で、パッタイは一皿276円の65バーツで、エビや小エビがたっぷり入ってライム付きだ。日本で作れば材料費だけで300円を超えるほどのコスパだ。日本人にも人気の蒸し鶏料理『カオマンガイ』はスープ付きで258円と満足度が高い。

4 食あたりなんて昔の話?

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タイでは食あたりが話題に上がることが多い。昔はよくお腹を壊した。「屋台は危険」「タイの氷でお腹を下す」と言われた時代もあったが、近年は衛生環境が改善され、食あたりは減っている。バンコクには10回以上訪れているが、最近の衛生面の進化は目覚ましい。

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食のレベルも街の発展も、年々驚くべきスピードで変わっている。昔の未発展なイメージを持つ人には「タイは食あたりになる」という先入観があるかもしれないが、今の中心部は食衛生のレベルがかなり上がっている。

5 マッサージ瞑想でQOLアップ?

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昔から日本人観光客に人気なのがマッサージだ。タイ式マッサージやオイルマッサージの店が多く、サービスは高品質で料金も安い。日本での半額以下で受けられるのが魅力だ。例えば1時間のフットマッサージは1000円程度で楽しめる。

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もっと安い店もあれば、高級で快適な店もある。お気に入りの店を見つけてストレス解消に使うのも良い。ほぼ毎日受けたくなるほど、日本より手軽にマッサージが楽しめる。

6 タイ暮らしはコスパいい?

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バンコクでは日本と同レベルの生活が送れ、物価の安いものを選べばコスパ良く暮らせる。昔から移住者が多く、人気の移住先だ。コンビニのセブンイレブンが至るところにあり、日本並みの品質の商品が並ぶ。さらに安さを求めるなら市場で食材を揃えれば、生活費を抑えられる。

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お気に入りのスーパーや市場を見つけ、バンコクライフを楽しむのも良い。想像以上に快適な暮らしが実現する。

水500mlは21円、5Lは176円、市場の卵10個は172円、豚肉100gは59円、鶏肉100gは40円、カフェのコーヒー1杯は215円だ(2024年5月時点、1THB=4.3円)。

ラオスの物価

スーパーの食料品

☑ 水 500ml 21円

☑ 水 5L 176円

☑ 市場の卵 10個 172円

☑ 豚肉 100g 59円

☑ 鶏肉 100g 40円

☑ カフェのコーヒー 1杯 215円

2025年2月現在 1THB=4.3円

7 シャワーの勢いはいい?タイのホテルは失敗する?

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水が豊富なタイではシャワーの勢いも良い。中心地の安宿でもシャワーが弱いことは少ない。

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ショッピングモールのトイレには日本のウォシュレットが設置されるほど発展しており、次々と建つビル群を見上げれば、今後も勢いよく成長するバンコクの未来が感じられる。中国、韓国、日本などアジア各国が投資を進め、発展していく様子を見るのは面白い。

8 自炊で楽しむタイの食材とは?

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ショッピングモールのフードコートやレストラン街に行けば、比較的安くて美味しい料理がたくさんある。

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世界各国の料理が楽しめるのもタイの魅力だ。『エスムフィア』では多国籍料理が味わえ、奥のスーパーでは世界各地の食材やフルーツが手に入る。品揃えが豊富で、自炊派なら日本並みかそれ以下のコストで生活費を調整できる。

9 タイ移住の現実は悲惨?

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昔は「日本の物価の3分の1で生活できる」と言われるほどコストパフォーマンスが高く、快適に暮らせる国だった。

しかし、最近の円安や物価高で状況は変わった。今では海外でも有名な外資ブランドやメーカー品が「日本の方が安く買える」ほどだ。

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それでも東南アジアのような発展途上国には明確なコントラストがある。都会的な一面もあれば、まだ発展途上の田舎らしい部分も残っている。格差が日本より大きいからこそ、自分の生活レベルに合わせて調整すれば生活費を抑えられる。結局、費用のシミュレーションや失敗のイメージに囚われて移住を諦めるのはもったいない。

自分の直感を信じ、やりたいことを優先するのが大事だ。まずは短期移住を試し、自分の感覚でタイを楽しむのが一番だ。特にバンコクは発展が進み、日本人にも馴染みやすい。移住や長期滞在を考えている人にとって、今も魅力的な選択肢だ。

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