【対策】日本円が紙くずになる?個人ができる5つの準備
「日本円が紙くずになる」
「世界恐慌の50倍の不況がおこる」
さまざまな言い方で騒がれる「大不況の予言」。不安を煽ればメディアも閲覧数が稼げるとあってか、煽りにあおる媒体も多くある。
歴史が物語るように、円が紙くずになる場合、個人はどんな対策ができるのか。資産防衛から生活の生き抜き方までまとめていく。
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1 日本円が紙くずになることはあるか?
「日本円が紙くずになるようなことはそうそう起こらない」と言えるものの、実際、紙くずになった過去もある。1946年、戦後の日本は預金封鎖をし、強制的に当時の貨幣を「紙くずにさせた」。
「円が紙くずになった」歴史があるからこそ、現実になる未来はありえる。だからこそ、個人ができる準備をしよう。
2 日本が預金封鎖をした歴史を知っているか?
ちょっとイレギュターだが、1946年、日本も実質破綻した歴史がある。これは、第二次世界大戦の敗戦によるもの。
物価が上昇するハイパーインフレが起き、預金は一部封鎖された。この時、新円切替が行われ、国民は強制的に「資産」を没収された歴史がある。
日本のみならず、世界各国でも預金封鎖が起こりかねない経済破綻は起きている。1997年7月2日のタイバーツが暴落したことをきっかけに始まった「アジア通貨危機」が東アジアに大打撃を与えた。この同年12月、韓国は破綻し、国際通貨基金であるIMFに支援要請している。
また2011年にはギリシャ、2013年にはキプロス、2020年にはレバノンと多くの国が破綻している。破綻してIMFヘ支援要請を出し、場合によっては預金封鎖まで起きているのがパターンだ。
2020年、コロナショックを引き金に、世界経済はどんどん動いた。「起こるはずがない」と思われていたことが、起こってしまう世の中だ。
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3 日本破綻のシナリオを歴史から知る
歴史を見て準備をしよう。
資本主義の歴史は繰り返されている | |
1913 FRB連邦準備制度設立 アメリカの民間銀行 1919 ヴェルサイユ条約 WW1 ドイツとオーストリア 1929 世界恐慌 1930 ニューディール政策 ルーズベルト金融緩和 1933 グラス・スティーガル法 1939 第二次世界大戦 1946 日本実質破綻・GHQ財閥解体 1949 1ドル=360円が米国政府の決定 1971 ニクソン・ショック 360 円の固定相場制が一方的に転換 1973 金本位制から兌換 1973 中東戦争によるオイルショック 1979 第二次オイルショック 貿易赤字 1979 ボルカーFRB(米連邦準備制度理事会)議長のインフレ対策の高金利政策でドル高 1985 プラザ合意 レーガン大統領 ドル安転換 1985/3 ペレストロイカ ソ連 1986 バブル経済 1987 ルーブル合意 ドル高へ 1989 ベルリン崩壊 1991 ソ連崩壊 1999 バブル崩壊 1995/4 G 7ドル高政策 1995 アジア通貨危機 1997/7/2 バーツ暴落 IMF支援要請 1997/11インドネシア IMF支援要請 1997/12 韓国破綻 IMF |
4 日本円が紙くずになる前の対策
預金封鎖や大恐慌が起こる前に準備をしておこう。最悪のシナリオをイメージしておくのもいい。想定外のことは必ず起きるからこそ、どんなときでも対応できるマインドになればいい。
思考力があれば「ある程度のこと」は「想定内」になる。シュミレーションをして、脳内で経験すればどんな有事でも想像の範囲になる。
ただ、想定外のことはいつも起こりえる。思いもよらない角度から想定外なできごとが起こるからこそ、どんなときでも対応できることが必要だ。
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個人ができる対策とは?☑︎ 外貨で海外へ投資する |
単純に、日本円から外貨にかえるのが最も簡単な対策。証券口座やFX口座などで外貨にかえることができる。
簡単で手数料もかかりにくく、海外ATMやクレジットカードとして利用できるのが「Revolut」と「Wise」。日本の銀行口座やデビットカードからチャージして利用できるプリペイドカード機能もついている。
Wiseの「マルチカレンシー口座」を使えば、アプリ1つで複数の国のお金を管理できる。あの電子国家「エストニア」で生まれたサービス。CEOであるターベット・ヒンリクスとクリスト・カーマンが共同で開発している。この2人は「スカイプ」の会社出身。スカイプもまた、エストニアで生まれたことでも有名だ。
スマホで簡単に利用でき、口座を作っておけば、いざというときに即入金申し込みできる。今のところ、「Revmolut」や「Wise」のサービスが少額から始められて、1番コスパがいい。円を紙くずにしないためにも、持って損はない。
作れる口座一覧 | |
Wiseのマルチカレンシー口座シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス(首都圏のみ)、ドイツ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、アイルランド、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド 、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、ジブラルタル(英国海外領土)、イギリス領諸島:ガーンジー島、マン島、ジャージー
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5 サバイバル力を身につけよう
結局、1番の対策は「紙幣に頼らない生き方」を身につけること。サバイバル力を養えば、ある程度自力で生きていける。
さつまいもをはじめさまざまな食物を植えて自給自足したり、海に潜って魚をとって寿司を握れるようになればどこででも暮らせる。
「サバイバル力」がこれからの時代のキーポイントになる。
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