【魅力】外国人に寿司が人気な4つの理由!日本にしかない海外にはない文化の歴史を旅する

日本食の王道として、世界中で人気の食べ物が「お寿司」。今回は、この寿司の起源をめぐる旅をしてきた。日本全国の寿司スポットを実際に訪れ、その起源を探ってきた。

1 寿司のはじまりは7世紀

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寿司の始まりは7世紀ごろ、アジアから伝わった「保存食」だと言われている。魚を米を溶かしたモノでまとって保存したのが起源だ。「なれずし」と言われ、魚を米と塩で1年間漬け込んで発酵させたモノだった。この寿司の起源を「楽天市場」から取り寄せてみた。

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取り寄せたのは「滋賀のなれずし」。楽天市場で「生なれずし」を購入することができる。「こもちの鮒のなれ寿司」と「鮎のなれ寿司」を注文した。もともと保存食として食べられていた「お寿司」の起源といわれているのが「なれ寿司」だ。

実際に食べてみると「発酵した感」を味わうことができる。1年以上米と塩に包まれて発酵した独特な「におい」のある食べ物だ。まさに塩と米をまとって発酵した魚だ。

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1年かけて発酵させているため匂いは独特だ。味は旨味と塩気がガツンとくる酒がすすむつまみ。今現代にある「寿司」とは全くことなり「発酵食品」としての「保存食」だ。言葉を選ばなければ、シンプルに「魚の漬物」だった。

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匂いは漬物や納豆のような発酵食品にある、ほんのりツーンとしたあの香りだった。塩と魚の水分との発酵で米が原型をとどめておらず魚をしっかりまとっていた。魚も米も柔らかく漬物や魚の酢漬けの長期保存版だ。長期保存できるようになったため、陸地でも寿司をたのしめるようになったわけだ。だからこそ、今でも保存が効く寿司が親しまれている。この保存食から、今ある「寿司」に変化したと考えれば面白い。

2 和歌山のなれずし

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「なれ寿司」が有名な場所は滋賀以外にも和歌山がある。和歌山県の熊野では「生なれ寿司」と呼ばれる郷土料理を食すことができる。「なれずし」とは7世紀ごろ日本に伝わったとされる「寿司の起源」とされる保存食だが、そこから「生」の食材を使った生なれ寿司として日本で広がったとされている。

なかでも「東宝茶屋」のなれずしは「天下の絶品」と呼ばれる秋刀魚の「30年ものの本なれずし」を食すことができる。ネットショップはないが、電話でお取り寄せができるようだ。

3 滋賀で発酵寿司を食す

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今もなお、昔ながらのお寿司を店舗で食べられる有名な場所といえば「徳山鮓」。ここは半年以上予約できないほど人気店だ。電話予約のみのお店。最近、電話してみたが、半年ほど先の日にちしか予約できなかった。コロナの影響で最近は落ち着いているという風に電話でいわれていたので、今後はより込み合いそうだ。滋賀にいくなら「徳山鮓」を予約して訪れるのはあり。

ここのお店に行く予定だったが、残念ながら人気すぎてまだ利用できていない。電話予約で半年後というくらい「予約がとれないお店」となっている。また後日調査してくる。

3 和歌山の庶民の寿司

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和歌山でもう一つ有名な寿司がある。それが「めはり寿司」だ。奈良時代から庶民に親しまれていたという「めはり寿司」は和歌山のソールフードともいえる郷土料理。別名「日本最古のファストフード」といわれるほど昔から親しまれているにぎりだ。

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中身はシンプル。大きな白ご飯のなかに高菜を入れ、葉っぱで包んだモノを醤油で食べる。大きなおにぎりを「目を張る」ほど開いて食べていたことから「めはり」寿司と呼ばれるようになったとか。この郷土料理だった「めはり寿司」を広めた立役者が1962年創業の「総本家めはりや」だ。めはり寿司を中心とした定食を提供してくれる有名店。魚を使った寿司とは違った庶民の懐に優しい寿司も楽しめる場所だ。

4 岡山県の新見市は鯖の寿司

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岡山県の新見市も「鯖寿司」が有名だ。今でも「生なれ寿司」が親しまれている。新見駅近くの「伯備」では豪快な「鯖の姿寿司」を食べることができる。何よりも見栄えがすごい。一匹まるごと寿司になっている

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味はもちろん濃厚で、肉厚の鯖と甘めの酢飯がマッチしている。値段は1,830円。楽天市場でも取り寄せることができる。

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実はこの「姿寿司」は、新見藩のお殿様への参勤交代用の弁当だった。江戸時代の武士に「首切り」や「腹切り」を連想させないため、鯖の頭を残し、背開きで丸ごと寿司にされたと言われている。今現在は、祝い事や祭り行事などのおめでたいときに食べられている。

鯖の姿寿司 伯備楽天市場店

5 奈良の柿の葉寿司

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奈良県にも昔から有名な寿司がある。それが「柿の葉寿司」。文字通り、柿の葉で包まれている寿司だ。今現在でも奈良の名物として知られお土産としても親しまれている。

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定番の柿の葉寿司を求めて「柿の葉すし本舗たなか」へ。さけ、さばを食べた。一貫ずつ柔らかい柿の葉で包まれており、ほんのり香りがついている。保存食のためか酢飯は甘くお菓子感覚で食べられる。これまで食べた寿司とはまた違うお土産寿司だった。

 

6 にぎり寿司の起源は江戸

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にきり寿司は江戸文化の華だったと言われている。寿司の起源は諸説あるが、握り寿司は江戸から始まったとされている。江戸前寿司はもともと、日本橋魚橋の新鮮な魚が手に入る屋台でその場で出されたのが始まりだといわれている。

当時の歌舞伎は寿司が入場料に折り込まれていたそう。歌舞伎を見ながら「こはだ」「いかの印籠詰め」など寿司を食べながら楽しむのがブームだったようだ。

7 現代の寿司「江戸前鮓 すし通」

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江戸前鮓 すし通」という六本木にある寿司屋さんは「現代の寿司」を振る舞ってくれる。昔ながらの江戸前寿司から更に進化した寿司だ。味のみならず、目で見て、香りを感じるなど語感を使ってを楽しめるお寿司。

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ネット予約できるのもおすすめポイント。今の時期、予約もとりやすい。寿司の起源である江戸前寿司は面白さ万点だ。六本木にある隠れ家的お店よかった。エンタテイメントとして面白い。

8 回転寿司は日本食の王道になっている?

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回転寿司は、日本の寿司文化をまとめる上で切り離せない。進化した一般向けのリーズナブル寿司だ。子供からお年寄りまで、家族連れや若いカップル、外国人観光客まで多くの人を楽しませている。

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なかでも外せないのが「あきんどスシロー」。2021年現在、日本で最も売り上げている回転寿司屋はスシローだ。日本国内588店舗、海外20店舗近くと世界に600店舗以上ものお店がある巨大チェーン店。

値段は1皿に2貫で100円からと安いものの、味や鮮度もかなり突き詰められている。人気のメニューは、脂ののったサーモンやマグロといった定番メニュー。さらに期間限定販売の特別価格メニューとして、うにやいくらなど様々な寿司がくるくる回っている。

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最近では、もともと食用として食べられていなかった魚を独自の手法で寿司として提供したりと面白い取り組みが多い。またこのご時世でも寿司を提供するため、宅配やデリバリー業態への参入やセルフレジの導入による全自動オペレーションなど「ハイテクビジネス企業」としても注目が集まっている。

まさに回転寿司はジャパンアズナンバーワンの寿司文化を世界に広めてくれる日本食を象徴する場所の一つだ。

 

寿司の起源をめぐる旅

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今回は、寿司の起源をめぐる旅をしてみた。1000年以上も前から食べられていた寿司を深堀りすることで、より楽しみを持ちながらお寿司を食べるようになるかもしれない。

海外に誇れる日本食の最高傑作が寿司だ。