輸出入販売ヤフオク、メルカリ、Amazon、eBay、BUYMA、ECの4つの失敗談と1つの成功

フリーランサーになるためには、ネットを使ってビジネスを展開する必要がある。ネットビジネスの知識と経験は今後のキャリアに役立ってくる。

まして、海外移住をするとなると、ネットをベースとした収入を確立することが実現に向けての第一歩になる。これまでに様々な分野のビジネスにトライしてきた。時間と労力を費やせば、それなりに稼ぐことができる。今回は、ネットでの販売についてレビューする。

 


ロングテールに感化されて始めた物販

 

ロングテールが当たり前となってきた。ノンフィクション経済作家として有名なクリスアンダーソンが、ロングテールでも提唱しているように、Electronic commerce(電子商取引) によるニッチ商品のネット販売が日常となってきた。かつて当たり前だった、実地店舗で商品の売買が変わっている。これからの時代は、リアル店舗だけではなく、ネット上で売買ができる。

 

その一番の恩賞と言えるのが、無限陳列。実地店舗では、敷地に限界があったため、品そろえに限りがあった。しかし、ネットで販売できる今、販売ページは無限に作れる。無制限に製品を陳列できるということは、ニッチな商品も店頭に並べられるため、販売頻度の少ないマニアックな商品も、販売ページに陳列できる。これがロングテールだ。

 

つまり、売れないものはない。ネット上で世界中に1人でもその商品が欲しいと思わせれば、そこにビジネスが生まれる。世界の人口が約76億人。その76億の中で、私が売る商品を1人でも欲しいと思わせればよい。この考えをベースに、私は、ネット物販の世界へと足を踏み入れた。

 

  ヤフオクとメルカリせどりの失敗

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▶︎メルカリ・ヤフオクせどり

 

物販の王道として手軽に始められるヤフオク。写真を撮って、ちょっと魅力的な商品説明を書けば、それだけで物が売れる。メルカリも流行りだしたので、以前よりもC to Cの販売が簡単にできるようになった。

ヤフオクの利用者は、パソコンユーザーの年齢層も高めの男性が多い。また、大量販売している業者もターゲットにすることができる。逆に、メルカリの利用者は、スマホで20代の主婦が大半を占めていた。使うアプリによって使い分けることができた。

ちょうど物の整理をしたかったこともあり、私物を片っ端から出品していった。50品以上もの私物を処分することができた。この時点で3ヶ月で合計30万円近くは売り上げた。

 

順調に私物を処分しながら、せどりをして物販を広げていく予定だった。

しかし、せどりで利ざやを稼ぐのは、それ相応の手間がかかった。価格差で利益を出すせどりは、価格の安い商品を仕入れなければならない。メルカリから仕入れてヤフオクで売る、海外サイトから売れそうな商品を探したり、リアル店舗の大安売りなどで商品を仕入れる。

この商品仕入に割く時間を考慮して時給を考えれば、それほど儲けにならないことを感じてしまった。ヤフオク、メルカリでのせどりは、仕入れの時間が取れる人向け。私物をコスパよくお金に変えるならやる価値はあるが、私には、仕入れに割ける時間が足りなかった。

 

 

  日本のAmazonとアメリカのAmazonでの輸出入販売の失敗

 

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▶︎Amazon.jp ▶︎Amazon.com(U.S.)

 

Amazonでの販売は、ヤフオク・メルカリとどう違うのだろうかと興味本位で始めた。はじめはいらない本を中古で処分した。中古本は、ヤフオク、メルカリよりも断然Amazonの方が売れる。

あまりネットに詳しくない人は、個人が中古本を販売しているのではなく、Amazonが全てを販売しているのと勘違いしていることやAmazonそのもののブランドの信頼性からか、価格が妥当であれば売れるのも早かった。

せどりすとやモノレートなどのツールを使って、マーケットに出回っていないような貴重価値のある本を探し歩いた。プレミア本は、元値以上の値が付くこともあるなど、せどりをするのも楽しかった。

 

ただ、問題は、Amazon内に販売されていない商品をAmazon側に申請するのに時間がかかる点だ。いくら価格の安い商品を見つけても、出品申請をかけるのに1日から2日待つ必要がある。1品ずつAmazonにお伺いをたてて、商品出品のする必要があるためだ。その返信も人力で行われているため、どうしても回答に1日以上かかるし、再審査となればもっと申請が長引く。

 

ただでさえ、価格変動の激しい商品を仕入れて売るので、タイムラグは最小限に抑えたい。時間の面、申請の手間を考えたところ、Amazon販売を止め別の販売を考えるようにした。
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▶︎Daniel wellington

 

利ざやを求めて、アメリカのAmazonから輸入して、販売することも試みた。例えば、Daniel wellington の時計。もともと海外生産の時計であるため、どうしても関税や輸送費、ライセンス料など国内完結するビジネスとは違った費用がかかってくる。

そこに目を向けると、面白いものが見えてくる。海外で売られている値段と日本で売られている値段には大きな差があるためだ。

 

7▶︎Amazon.com(U.S.)

 

写真は、同じ商品。売っている品物は同じなのに、価格は大きく違う。Daniel wellington の公式ページにある Dapper Sheffeield は日本円で32,000円の商品が、US$127(14,000円)で買える。この時点で、18,000円もの差が生まれている。

この価格差を利用して、利ざやで稼ぐ。また、腕時計は、関税が掛からない品目なので、諸費用は、送料のみを考えればよい。考慮すべきは、為替リスクと送料だけだ。

 

ただ、この価格差に気づいている者も多いのが現実。今知られていなくても、検索すればすぐにヒットするため、情報のアンテナが張っている人にはすぐに仕入れルートがバレてしまう。価格での販売争いとなるので、アメリカの現地で直接購入する人に価格差で負けてしまう。

 

せどりは、どうしても価格競争になってしまう。価格競争となれば、次から次へと新商品を探さなければならない。また、Amazon.jpはブランド品に対して、高いハードルの申請を要求してくるため、販売はうまくいかなかった。

 

  ファッションが好きだからBUYMAのバイヤーをやってみたが

 

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▶︎BUYMA

 

BUYMAでのバイヤー販売も失敗の一つ。単純に、ファッション関連の物販は、好きなモノだから思い入れも違うだろうと思ったが、そう長くは続かなかった。

 

BUYMAのバイヤーのメリットは無在庫出品ができること。もともと、海外在住者が、日本で手に入れることのできないブランド品を日本国内向けに個人売買することがメインのサイト。

 

注文が入った後、バイヤーがその品を買って発送するため、もともと発送までに2、3週間の猶予期間を設けることができる。そのため、多くのネット物販屋が、海外のネットショップから商品を探し出して、販売することせどりを行っていた。海外に住んでいなくても、海外サイトを訪問して安い商品を仕入れることで、バイヤーとなれる。

無在庫販売ができる反面、デメリットもあった。それは、クレーム対応の手間と、利ざやが見込めない収益性に問題があることだ。BUYMAは、ヤフオク、メルカリと比べてブランド商品を多く扱うため、商品を綺麗に梱包する必要があるためだ。

 

日本人の購入者は、商品そのもの意外にも、商品が届いた際の見た目もものすごく重視する。少しでも箱に傷がはいっていたり、へこみがあるだけでお客からの鬼のようなクレームがはいってくる。その対応に時間を割かれてしまう。

返品も可能だが、海外から仕入れた商品を返品するとなると、送料だけで5,000円になったりと、時には損失になることもある。

 

関税や送料、また、為替の影響に大きく左右されるため、1点1点の価格設定にも時間がかかってしまった。さらに、現地に直接卸しのルートを確立しているバイヤーには、どうしても価格と郵送期間で負けてしまう。

無在庫でのメリットも大きかったが、何より利ざやの確保が難しくなってやめた。

 

  ロングテールを意識したeBay輸出販売

 

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▶︎eBay

 

eBayは、世界の2億人と登録者数を誇る、世界一のオークションサイトだ。ロングテールでニッチな製品を海外に販売したかったことと、英語を使ってビジネスをしたかった思いからeBayをスタートさせた。

単純に、2億人の登録者数は、日本の人口1億2,000万人よりも多い。この時点で、国内マーケットの母数を上回っている。国内で販売するよりもブルー・オーシャンであると思っていた。

 

が、現実は難しかった。それは、13億人の中国勢の販売者が多いためだ。さすがは、中国。移民や移住によってアメリが全土に中国系の方が多く、彼らは日本人よりも、英語が使える。そして、感度の良いビジネスのアンテナを張っている。

 

よく見られたのが、中国人が日本人になりすませて、商品の販売をしていることだ。日本人がヨーロッパ人を見て、どこの国の人かわかりにくいのと同じように、欧米人にとっても、日本人と中国人の違いがわかりにくい。それと同じように、文化も似ており隣国であるため、日本製品とサイトに明記しておけば日本からの製品なのか中国で作ったフェイクなのか見分けがつきにくいのだ。

 

販売者の評価機能ももちろんついているが、どうもインチキくさくて疑ってしまう。ニッチな商品、例えばマニアックなアニメ商品や、日本文化を表すような伝統工芸品は、フェイクも多く出回っており、本物と見分けがつけにく。

そのような商品が何億と出品されているため、私が太刀打ちできるスペースとアイディアが浮かんでこなかった。eBayでのニッチな商品展開は、すでに飽和していた。本物の製品が欲しい人は、eBayではなく、少し高い価格で公式サイトから購入している。個人間での売買で成功させるには、もう少し別のアプローチが必要だったため失敗に終わった。

 


ECの成功例

 

  ベーシックなミリタリー商品販売 FAVKY

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▶︎FAVKY ファブキー

 

ECでも競争に勝つ方法は存在する。少し頭を使えば、ブルーオーシャンはまだまだ存在する。例えば、私の先輩は、ミリタリーの商品を取り扱っている個人事業主だ。

 

ECで価格競争をしない。価格競争をしてしまうと、どうしても単発で終わってしまう。長く良い利ざやを維持したいなら、ベーシックな商品を手がけるのもありだろう。ブランド品には、トレンドといわれる大きな波があるため、価格競争やブームに左右される。ベーシックに回帰することで、安定した収益が実現出来るというのだ。

 

◆価格競争に終わりはない

◆何らかの付加価値をつけて利ざやを確保する

◆トレンドは回転が速いが波がある

 

この3点を抑えて、ECビジネスを始める必要がある。

FAVKYでは、独自の仕入れルートから軍仕様のミリタリー商品を販売している。オリジナルサイトのみならず、Amazon、楽天での販売もあるので参考になる。

 


ネット販売を通して行き着いた結論

 

個人ショップをつくること。これが私が行き着いた結論だ。例えば、最近多いのが、ブログやアフィリエイトから自分のショップにとばす販売方法。この方法だと、価格競争をする必要がない。

 

購入者は、記事を読んで共感して買う。この共感に値する情報提供こそが付加価値となり、差別化される。また、全くのオリジナルな商品を制作して販売することができれば、厚い利益率を確保できる。

 

ECの飽和とともに、大手販売サイトと個人ネットショップの二極化がますます進んでいくなかで、多くの人がより濃い情報を求めて、個人ショップを利用している。

 

まずは、大手サイトのバイヤーとなり、世相を見極める目を養うのもよい。何が売れるのか、何が自分にあっているのか判断できれば、自らのサイトを立ち上げ、オリジナルで販売していくべきだろう。

ビジネスは、PDCAを高密度でサイクルさせること。今回は、4つの失敗から学んだこと、成功例として出した1つの答えを体験談を書いた。失敗を重ねてどんどん新しいビジネスに取り組む。自分なりのフリーランスの形をつくっていく。